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一般社団法人知立青年会議所 2017年度
理事長所信

 

理事長 加藤 貴博


あるべき姿を追求し、己の道を突き進もう


【 はじめに 】


 本年度、一般社団法人知立青年会議所は、創立45周年を経て、来たる創立50周年へ向けた歩みの中間地点に差し掛かる年を迎えます。第46代理事長から受け継いだバトンをいかにして未来のLOMへ引き継いでいくべきか、そしてそのために2017年度をどのような年にすべきかを考えたとき、改めて第47代理事長としてのその責務の重大さを強く感じます。また、これまで46年の運動を継承して来られ様々な輝かしい歴史を築き上げて来られた先輩諸兄に対し、心からの敬意と深い感謝の気持ちを抱いております。
 時代が変わり多くのメンバーも入れ替わっている現在ではありますが、時代と共に変化していかなければならないこと、時代は変わっても変わってはならないことを改めて見つめ直し、全メンバー共通の志として強く心に刻むことが重要であります。変わることのない「修練・奉仕・友情」の三信条を軸に、青年会議所は何のために存在しているのか、自分がなぜ青年会議所運動をしているのか、(一社)知立青年会議所はどのような組織であるべきなのかを今一度問いただし、その答えを揺るぎない志として自信と誇りと共に、己のそしてLOMとしての進むべき道を決断し、覚悟を持って突き進んでいく必要があると考えます。
 まちの発展を想い、真剣に議論し、本気で行動できる青年の集う団体は、青年会議所の他にはないと確信しております。そのような自信と誇りを持ち、個々の力を集結させ、率先して行動できる同志がひとつになった団体が青年会議所であり、そのような気概を持った運動を展開していくことで、明るい豊かな社会への更なる大きな一歩に繋がることは間違いありません。


【会員拡大のあるべき姿】


 青年会議所の大きな特徴のひとつに、単年度制というものがあります。変わらない運動理念のもと、毎年異なった方針で様々な活動を展開していく青年会議所ならではの制度ではありますが、どのような状況においても毎年必ず継続して取り組まなければならないものが会員拡大であります。では、そもそもなぜ会員数を増やす必要があるのでしょうか。組織を存続させることが会員拡大の目的ではありません。会員を増やすために会員拡大をするのではなく、明るい豊かなまちづくりの運動をより加速・活性化させるために、一人でも多くの会員を増やし、力を集結させる必要があるのです。そのような会員拡大の意義をメンバー全員が深く認識し、全員がそれぞれの力を発揮できる方法で会員拡大活動に携わることができるよう、そして、その年だけの取り組み方ではなく、翌年もその先も一貫して変わらない会員拡大の筋道を作り、会員拡大のあるべき姿をLOMに確立できるような取り組みをして参ります。
 また目標人数の設定においては、漠然とした願望の数字ではなく、根拠のある必要人数を割り出した上で確実に目標を達成するための計画と行動に徹底して拘っていきます。そして手法においては、原点に立ち返り見つめなおす部分に力を入れると共に、地域社会との関わりも会員拡大に活かすことや新しい試みを積極的に導入することで、目に見える目標人数の達成はもちろんのこと、それ以上の目に見えない成果を残すことに注力する1年にして参ります。

【まちづくりのあるべき姿】

 明るい豊かな社会の実現を目指す団体として、まちの現状を知り、優れた点や課題を認識し、それらに対する向上や解決に向かうための活動をすることは、最もまちに直接的影響を及ぼす青年会議所の取り組みであると考えます。そして、明るい豊かなまちの根本には、その地域に暮らす人・携わる人たちがいかに地域を愛しているかが重要となります。
 地域を好きになる要因は人それぞれ多種多様でありますが、人の集合体であると考えた場合、やはり最終的にはそこに関わる人と人の繋がりの充実に他ならないと考えます。例年言われ続けている南海トラフ地震などに対しては誰もが不安を抱いていることと思いますが、万が一の有事の際に求められるものも、物理的な物資に関する事を除いては、地域の中の人と人の繋がりによる安心感ではないでしょうか。そのためには、普段から一人でも多くの人と人が直接的に深く関わり合い、広く繋がっていく必要があります。明るい豊かなまちづくりのあるべき姿は、人と人との繋がりにより生まれる安心感と幸福感であることは間違いありません。フェイスブックやインスタグラム等のツールだけでは実現できない、直接的な触れ合いによる人と人の繋がりを構築し、人々の地域への愛着の向上に向けて取り組んで参ります。
 また、様々な年代の人が集まるまちにとって、地域を好きになる要因も様々である中、その人にとって興味があり人に伝えたくなるような地域の自慢を持っていることも重要であると考えます。どんなことであっても、これがあるから知立が好きだという何かがあるかないかでは、当然地域への愛着も大きく変わってきます。知立に関わる多くの人たちに、今よりもっと知立を好きになるきっかけを持ってもらい、多くの人が胸を張って知立を自慢できるようになる取り組みによって、これまで以上に多くの力が良い影響力となり、地域の活性化が実現すると確信致します。

【青少年育成のあるべき姿】


 子供たちが純真無垢な心を持って無邪気に振る舞う姿は、いつの時代でも変わることはありません。そのような変わらない子供たちの心とは対照的に、昨今のインターネット・オンラインゲーム・SNSの性質の変化は目まぐるしいものがあり、一部では社会現象となって多くの人々に様々な影響をもたらしています。そういった変化によって、子供たちは直接的な相手との触れ合いの機会だけでなく、インターネットやゲームの世界を介した間接的な相手との触れ合いの機会が手軽に多く得られるようになったことは間違いありません。便利さや楽しさが充実すること自体は決して悪いことではありませんが、相手の表情を見ずして触れ合っていることで、時として相手の本当の気持ちに気付かないまま接してしまうことも多いのではないでしょうか。そこから生じる誤解が、悲しい事件や事故に繋がってしまっている事例も事実として存在し、目を背けることのできない現実であります。
 だからこそ今、相手の立場に立ち、相手の気持ちを真剣に考えられる思いやりの心の大切さを伝え育むことが、青少年の育成にとって非常に重要なことであると考えます。直接向き合い、相手の気持ちを考えることができ、思いやりの心で相手に接することができる子供は、人に優しくできるだけでなく自分自身にも自信を持てる強い心を育むことができます。手軽に間接的な触れ合いができる時代だからこそ、直接的な触れ合いから感じられる喜びを改めて実感し心に刻むことによって、大人になった将来も自然と思いやりの心が湧き出てくるような人になってほしいと強く願います。
 また、健全な青少年育成には、その子供たちを取り巻く大人たちの力が必要不可欠であります。子供たち自身だけでなく大人たちが率先して現実に向き合い、人との直接的な触れ合いの重要性を今一度見つめ直し、そこから生まれる行動や発言に責任を持って子供たちに向き合い、将来のまちの宝である子供たちのために本当に大切なことを伝えていくこと。これこそが青少年育成のあるべき姿であると考えます。目に見える幸せよりも目に見えない幸せを大切にし、大人も子供も今以上に思いやりの心を育むことができれば、その先には必ず明るい未来が待っていることでしょう。

【JAYCEEのあるべき姿】


 青年会議所は、青年経済人として、地域のリーダーとして、先頭に立ち人を導いていく立場の人間の個の力が集結した団体であります。そのような立場に身を置く人間にとっては、一般的な感覚よりもさらに高い意識を持った発言や行動が求められます。人としての魅力や意識が高いほどリーダーとして発揮する力も高まり、周りを巻き込むことで自然と人がついてきます。個人の魅力を高め、周りにその力を伝播することで、組織全体の魅力の向上に繋がり、組織の力の底上げになることは間違いありません。三信条の「修練」はまさにこのような力を養うためのものであります。様々な切り口で、JAYCEEとしての資質を高められるような取り組みを、積極的に取り入れる活動をしていきます。
 また、会員同士が仲間意識を再確認し、仲間を思いやる気持ちを伝えあう事、そして相手や相手を取り巻く人たちのことまで想いながら接していくことが、会員同士の信頼関係の向上にも繋がり、更なる組織力向上のために必要な強い絆となることでしょう。そのような魅力を発信できる力を持った人は人から必要とされる存在となり、地域から必要とされる人の集まりであることで、明るい豊かな社会のために必要不可欠な団体になるのです。JAYCEEのあるべき姿を今一度見つめ直し、会員としての終わりなき資質の向上に努めて参ります。

【組織運営のあるべき姿】


 強い組織は、守られるべき規律が徹底して守られ、必要に応じて的確に形を変えながら絶えず継承される仕組みがあります。理想的な組織運営を行う上では、その規律や仕組みがしっかり管理され、全メンバーへの周知徹底を力強く行われなければなりません。活動の中心である事務局が、メンバーにとってのより良い活動の拠点という位置づけであることが重要であり、各委員会の活動内容の充実とメンバーの意識向上に繋げるための工夫は、絶えることなく課題としていくべきであります。
 また、組織運営の要である様々な諸会議、特に重要な決定機関である総会・理事会議においては、参加するメンバーにルール・モラルの遵守による高い意識をもって参加してもらうことが重要であります。そのためには、物理的な設営を滞りなく行うだけでなく、参加する人の意識をより高めるための設えを施した設営が必要となってきます。会議自体を厳格に、正確に執り行うことと共に、そこに至るまでの案内や情報発信を迅速かつ正確に行うことも、会議の重要性を認識してもらうための設えのひとつであります。当たり前のことを確実に行うことは時として困難な場合もありますが、そこで意識を下げず拘り徹底することで、意識の向上と合わせて会議自体の質の向上に繋がり、より良い組織運営の大きな力になると考えます。
 そして、運動・活動の広報においては、迅速かつ正確な情報発信をし、青年会議所運動がどのような理念のもと行われており、そのためにどのような活動を行っているのか、地域の方々に確実に伝えることに注力しなければなりません。様々な情報ツールを的確に活用し、情報の発信・収集に取り組んで参ります。
 更には、現状のLOM内の各委員会がどのような動きをしているのかという情報を、スムーズかつ的確に伝え合い、質の高い組織運営が円滑に行われるよう連絡調整機関を構築します。
 単年度制であるが故の継承の難しさをしっかり乗り越え、確実に引き継ぐことにも注力し、後世に繋がる組織運営のあるべき姿を見つめなおして参ります。

【結びに】


 よく「JCは失敗が許される団体」と言われますが、これは決して「失敗しても問題無い」と言われているわけではありません。目的達成のために決断し尽力しつつも、それでも失敗してしまったとしてもその過程で得られた多くの学びや気づきにこそ意味があり、それこそがその後の青年会議所運動や自分自身の人生の糧になることは間違いありません。そのような糧を手に入れられるのが青年会議所であると私は考えます。決められたことや当たり前のことに規律を持って真摯に取り組み、様々な事にとことん拘り抜き、徹底した行動を実践することで、他にはない青年会議所の持つ魅力を得ることができます。また、失敗を恐れず、情熱と共に新しいことにも果敢に挑戦しつつも、本来の青年会議所が持つ継承すべき歴史や特徴をしっかり認識し、明るい豊かなまちの実現への道、LOMとしての明るい未来へ繋がる道を、メンバー一丸となって力強く歩んで参ります。

『己達せんと欲して人を達せしむ』  孔子

 自分が目的を遂げようとするときは、まず人を助けて目的を遂げさせるものであり、仁ある者はいつも自分を他人の立場において考える。人は一人では生きていけません。常に自分を取り巻く周りの人たちの存在によって今の自分があるという事、またこれまでの人生の3分の1という長い期間を青年会議所に携わることができているという環境、そして自分自身これまでに関わってきた全ての人に感謝し、謙虚な気持ちを忘れることのないよう行動して参ります。そして、己を厳しく律し、人の上ではなく前に立つリーダー像を意識し、常にどのような状況においてもあるべき姿を追求し続け、己の進むべき道を邁進して参ります。