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2012年度 社団法人知立青年会議所
理事長所信

 

理事長 蔭山 尚久


【 はじめに 】

1945年8月15日太平洋戦争が終戦をむかえ、敗戦と共に多くのものを失いました。そこから日本は戦後復興を遂げるため、自助努力の精神に基づき、戦禍で疲弊した国土の再建に努力しました。そのような状況下において、1949年に明るい豊かな社会の実現を理想とし、責任感と情熱を持った青年有志により、日本の青年会議所(JC)運動は始まりました。そして若い青年の力を持って共に向上し合い、社会に貢献しようという理念の基に知立の地にも1971年知立青年会議所が誕生し、本年創立42周年を迎えました。今日私達が、日々JC運動が出来るのは、この知立青年会議所を途絶えることなく、引き継いで来ていただいた先輩方の熱き志、ご指導、ご協力があっての事と大変感謝いたしております。
2011年3月11日14時46分東日本大震災が発生し、日本は未曾有の大災害に見舞われ、またしても多くのものを失いました。私達はこの国難に正面から向き合い、被災した各地域の方々を想い、一日でも早く復興を成し遂げる為の協力をしていかなくてはなりません。その為にはこの地域においても、この震災を風化させないようにする事が大切です。そして再度この国難から立ち直るには、私たち青年が率先してJC運動を行うしか無いと思います。
私達を取り巻く時代が戦後から震災後という時代に変わり、その震災後元年を迎える事となるこの一年、大きく日本は変化をしなければならないと思います。この瞬間に私達が青年会議所メンバーであるという必然を理解し、地域から日本を支えていかなければならない責任感と使命感を重く受け止めています。私ども社団法人知立青年会議所として出来ることは、青年会議所の設立の原点に今こそ立ち返り、JCの価値、目的の実現に向かって更に突き進むしかないと考えます。
JC運動が掲げる「明るい豊かな社会の実現」に向けて私達が今やらなければならない事は、この大震災でも多くの人が実感した日本人の道徳心の基で成立する、人とのつながりの大切さを改めて確認し、より深める事ではないでしょうか。無関心、利己主義への偏重から脱却し、自分がやらなければ誰がやるという当事者意識を持ち、お互いを思いやりでつなぐコミュニケーションをより高め、この運動を継続していく事の意味を今一度深考し、実践していくしか無いと思います。その為に自らが率先して動く事にこだわり、変化を恐れずに妥協をしないで理想を求めていく一年にしていきます。



【 会員拡大なくして成長なし 】

今私達メンバーが“会員拡大”という言葉の意味に対してどれくらいの意識を持っているでしょうか。現状の(社)知立青年会議所の会員数は拡大の方向よりも縮小に向いてしまっております。会員拡大活動は誰かが何とかしてくれるものではなく、メンバー全員が自ら行動をし続けなくてはならないものだと思います。私たちはこの団体をなぜ“知立“で拡大し続けなければならないのか?この問いに私は知立を、より明るい豊かなまちとし、この先何十年も継続させる為と答えます。そして地域の方々に、このJC運動を更に理解し、より協力してもらえるようになる事こそ私達の使命だと思います。その為には私達と共に地域の未来を本気で考え、行動する同志を一人でも多く我々の知立に培って行かなくてはならないと思います。
青年会議所は、「入会しなくて損をする事はないが、入会すると得する事が多い」と教えていただいた先輩がいます。確かに入会しなければJCの世界や情報、価値観自体知らない事なので、自分自身が損とは感じないはずです。しかし入会する事によって知る自己成長の機会・環境・学びに合わせて、人との出会いとつながりという最大のメリットを感じてもらえると思います。
会員拡大はそれぞれが何故、何の為にJCをやっているのかを自分達の中で腹に落とし、自らがこの運動に自信を持ち、「JCなんて」という人がいれば胸を張って何故やらないのかと逆に聞ける位にならないといけないと思います。そして、今後もJCが地域に必要とされる存在としてあり続けられるように、メンバー全員が一丸となり会員拡大を行い続けます。それが地域の為でもあり、私達の為と確信しています。




【 豊かな社会の実現のために人と人をつなぐコミュニケーション 】
まちづくりと近年叫ばれている事の多くは地域の人々から、公助を中心としての要求をされる事が多い様に思います。しかし現在において少子高齢化の時代を迎えてしまい、私達で出来ることは私達でする時代になってきていると思います。青年会議所運動が始まった時代は、個人で出来ないところはお互いに助け合う(共助)という考え方が当たり前であったように思います。その時代を経て日本は経済大国といわれるまでになりましたが、その一方の側面で豊かさの追求というのは物質的、経済的な豊かさが優先であったように思います。その結果失ってきたものも多く、自分さえよければという個人主義、利己主義という価値観が得をするという社会になりつつあるように思います。そして日本人として尊ぶべき和の精神はなりをひそめ、出し抜くことや、自分以外の人に対する無関心、道徳心の低下が引き起こす考えられない犯罪は目を覆いたくなるものばかりです。
私達にとって豊かな社会とはいったい何なのでしょう。私は将来に不安を感じること無く、自分の役割が社会の中にあるという事が実感できて、持続できる世の中のように思います。その為には、人と人とがつながりを持ち、お互いを支え合い、信頼できるようなまちにしていく必要があると思います。昨今では人付き合いが煩わしいという人がいますが、それ以上のメリットがある事を知ってもらう事が大切だと思います。その為には地域の人同士が少しでもお互いの事に関心を持ち、まちや人に関心を継続的に持ち続けて欲しいと思います。
人がつながることによって、またその人の向こうにいる人とつながりを持つ、そんな連鎖反応が思いやりのある地域をつくるきっかけになると思います。血縁、社縁、地縁が薄くなって無縁社会という言葉まで生まれてきていますが、この知立で暮らしている人がここに住み続けたいという気持ちを縁でつないでいけるようにしたいと思います。


【 次世代に思いやりのあるコミュニケーション 】

私達の周りを取り巻く環境の変化に伴い、近年、子ども達の周りで起きる問題も変化してきているように思います。携帯電話やゲーム、インターネットの普及、核家族化、少子化等によって子ども達同士のコミュニケーションの必要性が軽視されているようにすら思えます。その当然の結果として、地域におけるつながりも段々と希薄になっているように思います。私は未来を担い、日本を支えていく子ども達を育てるのは親だけではなく地域社会全体の責任だと思います。そんな子ども達にお互いを思いやり、つながりあうことからの学びや喜びを伝えていくことが出来るのは、
地域社会のリーダーたるJAYCEEの使命であると考えます。
私は子ども達に、地域における人とのつながりや体験を通じ故郷を大事にする思いやりを育んで欲しいと思います。そして、まちの魅力がハード(建物や場所)だけではなく、ソフト(地域の人々)に代表されるような故郷であって欲しいと思います。その為に先ずは、子ども達がコミュニケーション能力を高め、お互いを思いやり行動できるようになり、それを楽しむ喜びを知ってほしいと思います。さらに子ども達の教育環境についても成果重視、効率重視の社会的風潮の下で育った結果「プロセスの大切さ」を見落とす人が多いようにも感じます。私は結果だけにこだわらず失敗しても許し合い、支え合う事が出来るような人間関係、地域社会を作っていく事が必要だと思います。
私達の愛してやまないこの地域を次世代に託していくしかないとするならば、その人材を育てていくしかないと思います。子ども達が違う国、違う地域に出かけた際に「知立ってどんなところ?」と聞かれた時に自信をもって故郷を自慢できるようになってもらいたいと思います。


【 魅力ある団体であるためのコミュニケーション 】

青年会議所活動において難しいと思うことがあります。これは労働ではないため、対価として収入を得る為の活動ではなく、私達が自らの意思で会費を払い、尚且つ時間を使い成り立っている活動なのです。故に、この組織において、やるのが当たり前という姿勢では人は動かず、どうしたら動いてもらえるのかは、先ず相手の立場になって考える事が最も必要だと思います。結果だけにこだわるようになると、出来る人がやればいい、誰かがやってくれるという無責任が、
当事者意識を低くしていくように思います。
JAYCEEは自分がやらなくて誰がやるという責任感を持ち、率先して意見を言い、その発言に対する責任を持つという事が出来る人間だと思います。その関係はお互いの信頼関係無くしては成立せず、そのために思いやり無しには考えらないと思います。私が考える思いやりとは、自分よりも他人を優先することだと思います。その相手が何を考え、何を想い、どんな状況に置かれているかを理解した上で接する為には、コミュニケーション能力を高める事が必要になると思います。その結果、人と人とのつながりは更に強くなり、メンバー一人ひとりがJC運動の目的を自ら見出し、行動が出来るようになると確信しています。
「自分がやらなければ誰がやる」という一人の気持ちが二人に伝わり、組織全体に広がっていき、新しく仲間になるメンバーを自分が育てるんだという個々の想いに発展し、お互いが尊敬し合えるような存在たらんとする努力を惜しまないようにしていきたいと思います。自分の評価を例年と比較してどうかという相対評価ではなく、自分ならどうするという絶対評価で動き、魅力あふれる人間の集まりであるということを地域の人にも家族にも感じていただき、自然に人が集まるような関係を築きあげていきます。


【 公益法人制度改革移行への対応 】

公益法人制度改革の期限を間近に控えて(社)知立青年会議所も変化に対応していかなければなりません。公益事業を行う団体として、これからの青年会議所のあり方を考える機会とし法令遵守の面だけでなく、現状を踏まえた上での定款、諸規則、会計基準を変更していきます。そして2013年度に新しいスタートをし、
今後の団体運営がスムーズに行えるように対応をしていきます。


【 日本、地区、ブロック、エリアとの連携強化 】

日本青年会議所や東海地区協議会、愛知ブロック協議会、西三河10エリアと私達と志を同じくし活動している仲間との連携を強化していきます。具体的には、スケールメリットを生かした事業や、違う視点からのアイディアや活動を協力や情報交換し合うことによって理解を深め、一体感を持ちながらLOMの活性化に努めていきたいと思います。その為には積極的に各事業に参加、協力をしてコミュニケーションを深めより多くの学びを得ていく機会を活かしていきます。

【 おわりに 】

石川 洋
「かけた情けは水に流し、受けた恩は石に刻む」
何かをしてあげたというような、人に与えた恩ばかりにこだわり続けて、人から受けた恩に対しては軽く流してしまっているような経験はありませんか。私達の運動はその逆であるべきです。その想いがお互いあれば地域も自分も成長をしていくものと確信します。その為に2012年度はお互いを思いやるコミュニケーションをより高め、それを楽しめる様にしていきましょう。
最後になりますが、私自身、理事長という役職を一所懸命に全うしていく所存であります。この一年間メンバー全員が成長を実感できるように、そしてJC運動に誇りを持ち、今後も継続していけるための努力に妥協せず取り組みます。
先輩諸兄及び関係の皆様方のご指導、ご鞭撻、並びに会員諸兄の皆様の一層のご理解ご協力を賜ります様、
心よりお願い申し上げます。

スローガン

Just Communication
〜人と地域の未来を創る〜