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一般社団法人知立青年会議所 2023年度
理事長所信

理事長 川嶋 太久郎


2023年度スローガン DREAMS COME TRUE ~夢みる力が、未来をつくる~


~はじめに~


 人生の中で幾つか転機になる時が訪れます。その転機をどのように捉えるかでその後の人生は大きく変わります。私も様々な人生の転機と向き合い、挫けそうになった時もありますが、前を向いて過ごしてきました。私は昨年、大きな転機を迎えました。その変化に正面から向き合い、新たなステージの扉を開き、次の一歩を踏み出すためには、その時々に起こった変化を受け入れたうえで、自身の未来を描き、どうすべきかを考え行動することで新しい未来が創られていきます。私の好きな言葉の一つに「人生を豊かに」というものがあります。一度しかない自分の人生をいかにして豊かなものにしていくのかは、自分自身にかかっています。自分がいかに物事に真摯に向き合い、考え、行動していくかによって「人生を豊かに」することができると確信しています。自分の人生が豊かになれば、おのずと周りの人の事も豊かな人生にできるものと考えます。
 その折に、第53代理事長の職をお預かりさせて頂ける事に、まずは会員の皆様に感謝申し上げます。また、この歴史を築きあげてこられた先輩諸兄姉に心から敬意を表する次第であります。さらには、地域の皆様にも長きにわたり、様々な面で弊所の運動にご理解とご協力頂き、感謝申し上げます。新型コロナウイルスの感染による生活の変化にも対応できるようになってきた今だからこそ、私たちの運動を展開することで、その変化を前向きに捉えていけるものと考えます。私にとって、大きなこの転機に向き合い、前向きに運動を展開する事で、「明るい豊かな社会の実現」に邁進してまいります。

~時代に合った会員拡大~

 近年、一般社団法人知立青年会議所の会員数は減少の一途をたどっています。これは全国の青年会議所にも見られる傾向であり、会の存続をも懸念させることは、私たちにとって大きな課題の一つです。メンバー数の多さは会の組織力に直結し、会議体として様々な意見が生まれる事で、より良い事業の構築ができるものと思います。しかしながら会員数が増加しない背景の一つには、社会環境の変化や、生活様式の変化などがあると考えられます。青年会議所の活動が負担になったり、コロナ禍の中で会議体として対面で行う事の抵抗感が生じてしまい、本来の青年会議所の特性とズレが生じてしまっているのではないでしょうか。「明るい豊かな社会の実現」には明確なゴールはなく、人や時代が変わり続ける限り常にその時代に生きる人たちへの大きなテーマとなります。
 しかし、単に人数を増やすことが目的になってしまうのは非常に危険だと感じています。これから青年会議所の会員になる人にとっては、入会することよりも、入会した後の方が圧倒的に重要です。まず会員拡大を行う前に、青年会議所自体が入会するに相応しい団体であるかどうか、入会した方に様々な機会を提供できるかどうか、まずはここに着目するべきと私は考えます。会員数が減少している今だからこそ、候補者一人ひとりにどれだけの熱量をもって接することができるのかが重要です。青年会議所の理念を伝え、その理念に共感してもらえる入会者を募ることで、これまで以上に志を同じくした組織になることができるチャンスととらえることができます。

~夢あふれる未来~


 皆さんは夢を持っていますか。子供の頃には、スポーツ選手、警察官、医者等様々な夢を持っていたことと思います。夢と一言で言っても様々な捉え方があります。なりたい職業もあるでしょうし、挑戦したい事、行ってみたい場所など、様々あると思います。夢があることで実現に向けて努力する活力がわいたり、生きる気力がわいたりします。夢を持つことでプラスに働く事は多々あります。ネットワークが広がり様々な視点を持つことができたり、積極的に物事に取り組むことができたり、自分が夢に向かって行動していることで周りにも良い影響をもたらすこともあるでしょう。
 日本の若者は、海外の若者に比べて夢を持っていないという調査結果があります。また、年齢を重ねるほど、夢を持つ割合も減少します。日本は新卒を一括採用し、未経験から育て上げて終身雇用でその人を守っていくという環境が一般的です。就職した後は終身雇用で守られているので成長する必要性も薄れてしまいます。したがって、自分の将来や夢などは考えなくとも不自由なく生きていけるのです。しかし日本以外の国は、就職時には即戦力として入社するのがほとんどです。入社したとしても活躍出来なければ終身雇用では無いので、クビになってしまうこともあります。したがって、自ずと将来自分がどう生きたいのかを考える必要があるため、夢を持つ割合が高くなるのです。
 夢を持っていないから、その人は劣っているわけではありませんが、私は夢を持った方が良いと考えます。では、なぜ夢を持つべきなのでしょうか。それは、人生の幸福度が上がるからです。夢を持ち、その夢に向けて継続して行動する。夢に向かって努力をすることで、やりがいが生じ、いきいきと日々過ごしていくことができます。それによって、人生の幸福度は向上します。しかし、その夢が叶わない、自分には無理かもしれないと諦めてしまうこともあるかもしれません。諦めて終わるのではなく、どうしたらその夢は叶える事ができるのかを考えるのです。新たな夢を持ち、それに向けて行動していくことも重要です。
 子供の頃に夢を持つことは大切な事であると思いますが、大人になっても夢を持つことは必要な事と考えます。「大人になって夢を持つ?」と疑問に思うかもしれませんが、なりたい職業だけが夢ではありません。今夢を持っていなくても、今から夢を持って行動しても決して遅くはありません。これからの「人生を豊かに」するためにも夢を持っていてもいいのではないでしょうか。趣味を続けて突き詰めていきたい、自分の書いた本を出版したい、世界旅行をしたい、様々な夢に向かって考え、行動していくほうが楽しいと思いませんか。誰もが夢を持つ社会になれば、そのまちの未来は明るくなると思いませんか。子供から大人まで皆で夢があふれる未来を創造していきましょう。


「All our dreams can come true, if we have the courage to pursue them.」
(夢を求め続ける勇気さえあれば、すべての夢は必ず実現できる。) ~ ウォルト・ディズニー ~

~組織の存在価値~


 青年会議所とは、どのような団体なのでしょうか。現在、まちの様々な課題に取り組む団体は多々存在します。JCしかない時代からJCもある時代へと変わり、様々な団体が活動している中、知立青年会議所がどのような団体で、何を目的に運動を展開しているのかを理解している市民の方がどのくらいいるのでしょうか。コロナ禍で様々な生活様式が変化している現在、時代のニーズに合わせた運動の展開や広報活動が必要であり、知立青年会議所の存在感や魅力を向上させられるようなブランディングを行い、地域に求められる団体として認識してもらえるように努めて参ります。青年会議所はその運動を通じてメンバーそれぞれに成長の機会を提供する場としての役割もあると考えます。青年会議所での成長の機会はそれぞれの状況や考え方によって、得られるものや活かすべき場所は様々です。この機会を前向きに捉え、会員それぞれの自己研鑽として青年会議所を活用してほしいと考えています。会員が青年会議所を有効に活用し、自己成長を遂げる事で地域や社会に貢献する事ができ、知立青年会議所が周りから必要とされる組織としてこれからも発展していく事ができると考えます。

~結びに~


 本年度、知立青年会議所は少人数でのスタートになってしまい、会員一人ひとりの負担が増えてしまうことになり、大変心苦しく思っております。しかしながら、40歳までという限られた時間を共に過ごす仲間として、学びを最大限に提供できるようにして参りたいと考えています。会員全員が夢を持って、いきいきと輝く一年に、私自身も寄り添って過ごして参りたいと考えています。知立青年会議所が、夢であふれる一年になれるよう邁進していく所存です。